博士の学位をもった高校教諭におかげかも

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 高校生の物理の教師は博士の学位を持っていた。
 教え方が上手い訳でもなかった。
 活発な先生でもなく、芯はあったが淡々とした地味な先生だった。
 だが、物理の面白さを教えてもらった。
 実際の物理現象を見て、理解していく楽しさ。
 きっと、先生もだから物理を研究したんだろう。

 私は、博士後期過程を終了し、学位を頂き、一般企業に就職した。
 でも、その時の授業の1シーンは忘れられない。

 博士の学位をとったのに就職がない・・・という新聞記事や苦しい生活を続けながら研究をしている、といった話がある。悲しい話だ。しかし、スポーツの世界でも楽な生活ができるのはトッププレイヤーの一部ではないだろうか。

 頑張って勉強したのに貧乏なんてと言うのは、頑張って国体に出たのに貧乏なんて、と言うのに似てる。一般企業の研究職の私には、予備校の講師をしながら大学の非常勤をして研究している人はヒーローだ。サッカー選手を目指しながら、今は普通のサラリーマン。そんな人がバイトしながらサッカー選手を目指している人を非合理的だと笑うだろうか。

 それと、三流の国策で研究開発がおかしくなっていることと混同していけない。