The Da Vinci Code

 映画を見たので「The Da Vinci Code」を読んだ。

 面白かった。映画は緩急のない急ピッチの展開だったが、原作にはもちろんあるし、ああやっぱりこの人がこうなのって言うお約束も守ってくれる。どんでん返しもあって、楽しく一気に読めた。
 ダビンチもよく研究されている方が鏡文字に悩むのはどうかとも思ったし、とってつけたようなロマンスも笑っちゃいました。が、それはそれで、お約束。突っ込みどころを作っておくのも作者の手腕を感じさせました。狙ったのかは知りませんがー。
 この手のお約束が嫌いな人は失笑しちゃうかも知れないが、これはシリーズ第2段とのこと。このノリで第3弾もヒットさせたらすばらしい。そういう本を待ちたい。

 映画について・・・。
 原著で読んだが、英語力の貧困な私は宗教や絵画の時の理解に映画は非常に役に立った。が、映画と原作を比べると、ワクワク感は原作がある。映画では暗号解読の表現も厳しいものがあっただろう。原作ではいろいろと試行錯誤があって楽しい。原作も尊重しつつ割り切った構成にするのは限界だったのか・・・。
 原作を本当に生かすなら、映画よりも3夜連続ドラマって方がよかったのかもと思いつつ、レイトショーで1200円だったし、映像はすばらしいし、フツーに楽しめたし、自分的には損した気はまったくない。